昔やったトレーニング
今でこそやらなくなったが、それこそ俺がガキの頃はよくコーチにプロペラターンをやらされた。
やらされたって言うと聞こえが悪いので、やるようにコーチングされた記憶がある。
プロペラターンと言ってどれだけの人が分かるだろうか?
自分の体軸を中心にスキーを左右にスイング(プロペラ)することにより、前後左右にブレがないニュートラルポジションを作る、いわゆるポジション矯正トレーニングの一種である。
やってみると分かるのだが、案外言葉で伝えるよりも難しい・・
傾斜のあるところでやると、スキーの下っていく斜面に対して重心を垂直にポジショニング出来ない選手はまず出来ない・・(いわゆる後傾ポジション)
大体そういう選手は、普段も足首の関節が緩んでいる場合が多い。
出来る選手は、体の下にスキーが常にあるので、実は余計な力はほとんど使わずに効率よくかつ合理的だ。
3関節(足首、膝、股関節)が適度に緊張した状態を常に保ち、スキーのトップに比重をかけられる。
ターンで言う前半からスキーを噛ませる為にもっとも必要なポジションが、このプロペラターンの習得により生まれるのである。
そのことを、昔よくコーチから言われひたすらやった思い出がある。
低速で出来ないものは、高速出来ないっていう理論から言うと、ある程度滑れる選手がプロペラターンを出来ないと、やはり滑りの引き出しが少ないのではないだろうか?
思い出したように、今年の12月に北海道で選手にこのトレーニングをやらせてみた。
案の定・・・
全滅・・・
誰一人まともに出来ない・・
ほとんどの選手が嫌々やっていたが、実はこんなことを思ってやらせていたのである。
また来年、徹底的にやらせようと思っている。
出来るまで。。
明日は、もう一つの昔やったトレーニングを書きます。
by takenyo | 2007-04-18 23:56 | スキーの話 | Comments(2)